家計簿の意義

とその前に、遅くなりましたが家計簿の意義を説明します。言葉上の内容を再確認してください。

家計簿とは、家計簿記の略で、家計は家庭会計の略です。また、会計とは、

金銭の収支や物品・不動産の増減など財産の変動、または損益の発生を貨幣単位によって記録・計算・整理し、管理および報告する行為。また、これに関する制度。

goo辞書より

となり、つまり家計簿は「家庭の中で起こった、金銭の収支や物品・不動産などの財産の変動(要するに家庭経済活動)を貨幣を単位として、簿記の技術を使って記録・計算・整理・管理する行為または方式・システム」ということになります。

家計簿を略さず長くいうと、庭会簿記といったところでしょうか。

家族が暮らしていく間に何かを購入したり、会社で労働をすることによって収入を得たりすることが要因になって生した財産の増減を、もれなく記録する技術ということになります。

また、上の文章を広い意味でとらえると、物を買って受け取る領収書(レシート)や、銀行の預金通帳なども財産の変動を記録したものですから、家計簿の一部分を構成しているということになります。(厳密にいうと、レシートだけでは管理するというシステムが備わっていないので、レシート=家計簿ではなくて、家計簿の一部ということです。)

<家計簿のイメージ>

家計簿のイメージ

どのように記録したらいいかというのは、現金を対象として、現金収支を記録・計算するということですね。これを収支簿記なんていいますが、名前は知らなくていいでしょう。

また、家庭会計簿記という言葉が出ていて、さらに会計というあまり聞きなれない言葉がでてしまいましたが、会計自体は決して専門家の占有物ではなく、すぐ身近にあるものなんですね。結局のところ、それを使いこなせるかどうかどうかの話であって・・・。

もともと身近にある出来事を、会計と名づけて用語として言っているだけですから、あまり深く考えようとしないで、もっと単純な気持ちでとらえてください。

ということで、また繰り返しになってしまいますが、簿記を技術を使うために、家庭に関する知識、簿記に関する知識、あとは残りの家庭をとりまく様々な経済に関する知識が必要になる、ということになります。

そして、これも繰り返しですが、簿記・会計の知識を踏まえて、家計簿へ財産の変動を記録・計算・整理・管理を行うことによって最終的に、お金の流れがわかるということになります。