収支項目分類一覧2

次は支出についての項目を見てみましょう。収支項目分類一覧

支出の項目は、やはり多いですね。

収入の最後の繰越金の項目のすぐ下のところからスタートして、あとはすべて支出に属した項目になります。収入の項目を除いた残りすべてが支出の項目ということになります。

見方としては、収入の時と同じです。最初は、支出総額から実支出と実支出以外の支出と繰越金に分かれて、実支出は消費支出と非消費支出の2つに分かれると・・・・。

支出

実支出

消費支出・・・*

非消費支出

実支出以外の支出

繰越金

この消費支出のなかに食料などの普段生活として行っている取引の種類があるんだということになります。

<用語メモ>

実支出
消費支出と非消費支出を合計した支出で、純財産高を減少させる支出のこと。
消費支出
個人や家族が日常の生活を維持するために商品やサービスを購入して実際に支払った金額。いわゆる生活費。
非消費支出
税金や社会保険料など、世帯の自由にならない支出。
実支出以外の支出
いわば「見せかけの支出」で、預貯金、投資、財産購入、借金返済など手元から現金が支出されるが、一方で資産の増加あるいは負債の減少を伴うもの。

それでもまだ少し、範囲が広すぎるので、もう少し細かく科目わけをしてみましょう、すると、消費支出は食料、住居、光熱・水道、家具・家事用品、被服及び履き物、保健医療、交通・通信、教育、教養娯楽、その他の消費支出といった、どこかで聞いたことのある馴染みのある項目に分けることができるんだということがわかります。

└消費支出

└─
食料住居
光熱・水道家具・家事用品
被服及び履き物保健医療
交通・通信教育
教養娯楽その他の消費支出

また、その中の食料についても同じく、穀類、魚介類、肉類、乳卵類、野菜・海藻、果物、油脂・調味料、菓子類、調理食品、飲料、酒類、外食というようにそのさらにまた、細分化することが可能で、科目全体の共通の特徴として、これらは何らかの支出だということがかわりますね。

そしてそれでも記録するときに言葉の範囲が広いのならば、例えば穀類ならば、米、パン、めん類、その他というように、もっと細分化させることができます。

(菓子類をみると、まんじゅうとアイスクリームが一緒の扱いになってますね。)

また、私たちが普段思っている家計というイメージは、実は消費支出のことだったんですね。また、非消費支出を含んだ実支出が、本当の意味の家計の支出だったんだということがわかります。

家庭の中の支出をとらえた場合、消費支出というのは支出すべての中の一部であって全部ではないという、一般的なイメージがすこし違っている、という感じでしょうか。

またこれらはすべて、家庭内で行われる支出取引ということは共通していえることです。

ご家庭がDINKSなら教育の勘定科目は使用することはないでしょうし、また高齢の方の世帯ならば、保健医療の科目を使用することになるでしょう。

どのような項目を科目として使用するのかは、各家庭の支出構造に沿って設定するといいでしょう。

この科目をうまく活用して、自分に合った家計簿を作製してください。そのときの家計簿をつけるときの基本はどうなのかは、もういいません。